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【モンスター「名前の無いかいぶつ」から紐解く神話の秘訣 】

2016年12月15日

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前回、漫画「ハンターハンター」では、
メルエムとコムギの関係性から、
“名前”ということについてお伝えしてきました。

そこから派生して、
Monsterという絵本の中に出てくる
「名前のないかいぶつ」についても
少し触れました。

“名前”というものを、

・「ラベル」として捉えるのか
・「その人自身」として捉えるのか

二つで関係性が全く変わってきますが、
今回は絵本「名前の無いかいぶつ」から紐解いていきます。

名前の無い怪物とは?


浦沢直樹作「Monster」に出てくる
「名前の無いかいぶつ」という絵本があります。

その絵本を読んだ怪物「ヨハン・リーベルト」は
気絶してしまったのでした。

この作品のテーマの一つである「名前」について
凝縮されているようにも思えます。


その絵本のお話についてこちらをご覧ください。

■Monster「名前の無いかいぶつ」


簡単なあらすじですが、
名前の無い”かいぶつ”が名前を求めて、二つに分かれて、
東と西に分かれます。

東に行った怪物が初めて出会ったのが鍛冶屋でしたが、
オットーという“名前”と”力”を交換していました。

名前を得た”かいぶつ”は
鍛冶屋の体の中から食べてしまってました。

それが、
・靴屋のハンス
・狩人のトマス
からも名前をもらいましたが、
結局のところ、
「自分を見て欲しい」「もっと見て欲しい」と思って、
体の内側から食べられてしまいました。

“かいぶつ”は最終的に病弱の王子様のところに行きつき、
体が元気になる変わりに王子の名前を手に入れました。

しかし、かいぶつは王子の名前を手に入れても
「もっと見て欲しい」「もっと満足させて欲しい」
と思って満たされたい行動に出ます。

“かいぶつ”はお城での暮らしも気に入り、
お腹が空いても我慢してましたが、
「僕を見て」と言って王様も家来もみんな食べてしまうのでした。

そして、城には誰もいなくなって名前を読んでくれる人は誰もいなくなってしまいました。

ある日、西に行った”かいぶつ”に出会ったときに、
名前がついたことを伝えましたが、

「なまえなんていらない。なまえなんてなくても幸せだよ。」

と伝えたところ、東にいった”かいぶつ”は
西にいった”かいぶつ”を食べてしまいました。


名前を何ととらえるのか?


東に行った”かいぶつ”は名前を求めて、
等価交換を求めていました。

あるときは力だったり、
あるときは靴の磨き方だったり、
あるときは狩りの腕前だったり、
そしてあるときは寿命だったり、権威だったり・・・

色んな分かりやすいカタチを求めていたのですが、
それを求めてしまうのは自己満足だったり、満足感だったのでした。

だから、「もっと見て欲しい」「もっと満足させて欲しい」という風になったのです。

「力がある自分をもっと見て」
「かっこいい靴が磨ける自分を褒めて」
「たくさん狩りができる自分を認めて」

と、どんどんと自我が膨らんでしまったのでした。
前回、漫画「ハンターハンター」では、
メルエムとコムギの関係性から、
“名前”ということについてお伝えしてきました。

そこから派生して、
Monsterという絵本の中に出てくる
「名前のないかいぶつ」についても
少し触れました。

“名前”というものを、

・「ラベル」として捉えるのか
・「その人自身」として捉えるのか

二つで関係性が全く変わってきますが、
今回は絵本「名前の無いかいぶつ」から紐解いていきます。
最終的には自己満足の最たるものである、
“権力”も手に入れてしまいましたが、
ここでも自我が満たされず、王様、王女、家来全て飲み込んでしまいました。

一方で、西に行った怪物はどうか、というと、
「名前なんてなくても幸せ」といっていました。

名前がなくても幸せというのは、
東にいった怪物に対して言っていることからも、
“自分”という存在と目の前の人との間で関係性が作れれば
幸せだと言っていたのではないでしょうか。

東に行った”かいぶつ”は名前を求めていることで、
結果としては自分を満たしたり、満足させるものを求めていましたが、

西に行った”かいぶつ”はそもそも名前を求めてなくて、
その状態でもすでに幸せだったというのです。

それは「何かができる」というラベルではなく、
その人自身を見てくれる人が目の前にいて、
その人ときちんと関係性を構築できれば、
あとは何もなくても幸せだったのだと管理人は解釈しています。

(ハンターハンターのメルエムとコムギの関係性が
正にそうだったのではないでしょうか。)

単に名前を呼ぶといっても、
その人のラベルを求めて名前を呼ぶのか、
その人自身に対して愛情を込めて名前を呼ぶのか、
これによって関係性も全く変わってくると思います。

(究極的には名前を呼ばなくても、その愛情が相手に伝わって
関係性が深まっていけばお互いに幸せとも言えるのかもしれません)


今回の「名前のないかいぶつ」を通して、
自分が何を求めているのか、が大切になってくるのだと思います。

ビジネスコミュニティに所属していても、
・リーダーの月収何百万、何千万と稼いでいる”カタチ”の部分を求めて名前を呼ぶのか、
・その人自身の”本質”に対して名前を呼んでいるのか、
この二つで自分が求めている道は全く違ったものになってくると思います。

同じコミュニティに所属していたり、
同じ職場で同じチームに所属していたりしても、
・ある人は自分の承認欲求を求めて周囲に仲間がいなかったり、
・ある人は仲間に恵まれて、関係性を深めていったり、
ということもあり得るのかもしれません。

日常でどちらの”かいぶつ”の過ごし方を選択するか、
参考にしてみてください。



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