【ワンピース考察】人にお願い事をする5つの心得について

ビジネスを実践する上で人を説得したり、
折衝したり、営業したり、と
いろんなお願いをする場面が出てくると思います。
お客様に自社の商品を買ってもらう、というのも言ってみれば
お願い事のうちの一つと言えるのかもしれません。
そのお願いの仕方について、ワンピースの視点を通して
「5つの心得」お伝えして参ります。
なぜワンピースから人を動かす心得が学べるのか?
ワンピースの中に出てくる、麦わらのルフィはたった2年で名もなきルーキー時代から、
懸賞金5億ベリーにまで一気になりあがりました。
ただ、これはルフィ一人の力だけではなく、
仲間だったり、周囲の助けだったり、色んな人からの助けがあったからこそ、
そこまで成長できたのだと思います。
これはルフィだけでなく、麦わらの一味全体にも言えることだと思います。
その心得を知って、学ぶことで、ぜひ日常に活かしてもらえたらなと思います。
それでは早速5つの心得を見ていきます。
心得その1: “わざわざ”
一つ目が「わざわざ」です。
麦わらの一味も相手にお願いしたりする時はわざわざお願いすることもあります。
例えばロビンが捕まってしまって、
海列車でエニエスロビーに行ったこともありました。
・大嵐の中で
・海軍政府を敵にまわしてでも
・CP-9と戦うことになっても
・自分の命をかけてでも
“わざわざ”ロビンを助けに行っています。
嵐が吹いて海列車に乗ってわざわざ向かい、
ウソップが世界政府の旗を撃ち抜いて敵に回してしまってでも、
海軍に殺されるかもしれないというリスクを背負ってでも、
わざわざ膨大なエネルギーをかけて、
エニエスロビーに乗り込んでロビンを仲間にするために、
乗り込んでいくのでした。
そこまで自分のことを想ってくれるのか・・・
と心が揺れ動くことになると思います。
心得そ2: “早速”
二つ目の心得ですが、「早速」です。
思い立ったらすぐ行動にするのは麦わらの一味の特性です。
仲間にしたいと思ったら、すぐに勧誘するからこそ、
相手も心を動かされるのだと思います。
・ゾロ
・サンジ
・チョッパー
・ジンベエ
と、仲間にしたいと思ったらルフィはすぐに誘っています。
唯一、ジンベエだけはビッグマムとの絡みもあるため、
すぐに仲間にはならず、保留という状態でした。
ただ、ルフィが思ったらすぐに行動したことによって、
全員心は動いています。
だからこそ、強力な仲間もどんどんと増えていき、
一味以外でも、
・白ひげ
・クロコダイル
・シャンクス
といった大物海賊達からも応援してくれてるのではないでしょうか。
心得その3: “何度も何度も”
3つ目ですが、ルフィが仲間にしようと思ったら、
何度も何度もお願いにしに行きます。
単純にルフィがしつこい、というのもあるかもしれませんが、
それだけ本気で仲間にしたいと思っているからだと思います。
特に、印象的なのがチョッパーの勧誘です。
ルフィがチョッパーのことを単純に「いいやつ」だと思ったら、
そこから”何度も何度も”お願いしにいってます。
チョッパーがどんなに嫌がっても、
ルフィはおかまいなしに頼み込みます。
普通ならそこまで断られたら嫌気がさしてしまって、
拒否してしまいそうになりますが、
そこがルフィのすごいところで、全く空気を読みません。
チョッパーが「仲間になりたいけれど、またいつか・・・」といった瞬間に、
最後の一押しでルフィが「うるせぇ、行こう」と誘って、
チョッパーも仲間になることを承諾するのでした。
本当に仲間になって欲しい人や、
仕事をしている人に対して、
もし本気でお願いしようと思ったら何度も何度も頼みに行くことで、
相手も徐々に心を開いてくれるようにもなるのだと思います。
心得その4: “丁寧に丁寧に丁寧に”
4つ目に、丁寧に丁寧に丁寧に”です。
相手を説得したり、お願いしようとする際には丁寧さが非常に大切です。
麦わらの一味で”丁寧さ”というのはあまりイメージにないかもしれませんが、
人間関係の筋を通すという意味では、かなり丁寧さを踏まえています。
モモの助に助けを求める時も、
「お前の口から言え」と本人の口から直接言わせようとしています。
エニエスロビーにて、ロビンと直接対話した際にも、
「お前の口から直接言え!」とルフィが”本人の口から”を気にしています。
それは人と人との筋を通す際に、
周囲の人間がどれだけ言っても本人の口から言わなければルフィは助けようとしません。
ただ、本人が一言「助けて」と言えば
ルフィはどんなに小さい声でも拾います。
ルフィはそこの筋は絶対に見誤ったりしません。
ルフィで言えば”本人の口から”というところですが、
これは現実世界でも我々は自分の”筋”みたいなものを
丁寧に見定める必要があります。
心得その5: “手土産を”
最後の5つ目の心得ですが、
“手土産を”です。
手土産を持ってお願いに行くのは賄賂を渡すとか、
そういう意味ではなく、
相手が本当に求めているものを持って行くことです。
ゾロが鷹の目のミホークに弟子になることを依頼した際に、
土下座までしていました。
その時、ミホークが「外にいるヒヒを倒してから来い」
と言ってましたが、ゾロはすでにヒヒを全て倒してしまっていたのでした。
これはお願いする相手がして欲しいことを先回りしておくことで、
“手土産”を持った状態で相手のところに行けば、
「そこまで求めてくれているのか!?」
と、相手の熱意を感じ取ってもらいやすくなります。
“手土産を”と聞くと「ものを買ってくればいい」と思う方もいるかもしれませんが、
単に何かものを与えればいいというわけではありません。
むしろ、それでは相手に媚を売ってしまってたりして、
逆効果でお願いする相手の気を悪くしてしまうこともあるかもしれません。
今回のゾロで言えば、
「城の外にいるヒヒを全て倒してくる」
という課題を出されそうなので、そこを先回りしてクリアしておくことで、
相手に自分の本気度を示しました。
ゾロの熱い想いの部分を感じて、
2年間の修行を受け入れることにしたのだと思います。
5つの心得を実践する上での注意点
これらを実践する上での注意点として、
「期待をしない」ということが大切かなと思います。
というのも、管理人の体験談ですが、
例えば”何度も何度も”というところで言えば、
「これだけ何度も説明しているからお願いを受け入れてくれるだろう」
と思うこともありましたが、
それだと相手に「リターン」を期待してしまっている状態になってしまい、
そのリターンが返ってこないと途中で挫折してしまったり、
相手に見返りを求めている気持ちが伝わってしまい、
それによってお互いの関係も悪化してしまうこともあるかもしれません。
自分のお願いをしにいけばいい、というわけではなく、
「誠意を尽くす」という意味でも、
「相手のために」という大前提が抜け落ちてしまわないように注意しなければなりません。
その上で、自分のお願いをして初めて「5つの心得」ということになると思います。
ぜひ実践されてみてください!